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    光るセリフの極意
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      メリークリスマス!

      大変ご無沙汰いたしております。

       

      今回「RPGツクールMV Advent Calendar 2016」という企画に寄稿させていただく形でのブログ復帰となりました。久しぶりに筆を執るので、どういう"てい"で書けばいいのかすっかり忘れつつあります。

      プラグインなどの技術的な事は他のツクラー様が大変読み応えのある記事を書かれておりますので、私はストーリーを作りたい方むけの記事、その中でも「光るセリフの極意」について、綴ってみたいと思います。

      それでは最後までおつきあいの程、よろしくお願いします。

       

      さて皆さん!

      王道のRPG、というと、どういう物語が頭に浮かびますか?

       

      「主人公が悪を討ち世界を救う!」

      「囚われのヒロインを助けて結ばれる!」

      「反乱軍が帝国軍を倒し平和な世の中を!」

      「トレジャーハンターが伝説のお宝を求めて旅に出る!」

       

      大体こういった感じのお話が王道の定番ですよね。

      例えばそういった割とよくある王道のゲームを公開する時、掲載されているスクリーンショットにキャラクターのセリフが載っていて、その内容があまりにもベタベタで陳腐だと「あ、このゲームだめな奴だ」ってイメージを持たれてしまい、紹介文を見ただけで手に取ってもらえないなんて事はよくあります。

      しかしその台詞が妙に印象に残るものだとしたら? たとえ絵がデフォルト素材でも「このゲームはきっと面白いに違いない」、そう思ってくれる人はきっと居るはずです。

       

      この記事は、そういったフリゲプレイヤーの印象に残る様なセリフを作るためのコラムです。

       

       

       

      ではここでひとつ、簡単なお題をお出ししましょう。

       

      【お題】

      長い長い冒険の末に、ようやく魔王の元へと辿り着いた勇者一行。

      魔王はそんな勇者達に対して、とある台詞を投げかけます。

       

      その時の魔王の台詞とは一体何でしょう?

       

       

      …………

       

      ……………………

       

      さて……、

       

      貴方が今パッと思いついた台詞は、こんな感じでは無いでしょうか?

       

       

       

      ……………

       

      いつの時代のRPGですか!?

       

      もちろん時と場合によるので悪いとは決して言いませんが、

      勇者を歓迎してくれる魔王様は魔王界に一体何万人居るんだよっていう。

      ここで何より問題なのは、作り手の顔が一切見えてこない点にあります

       

      誰にでも思いつくベタな台詞。

      それは果たして、作者(神)の貴方で無くては書けない台詞ですか?

       

      勇者と魔王の対峙といえば、RPGにおいてとても重要なシーンです。

      とても盛り上がるシーンです。

      とても燃え上がるシーンです。

      そんな時に、貴方で無くては書けない台詞を入れなくてどうするんですか!

       

       

      (私のセンスが古いのでちょっとあれですが)

      重要なシーンにベタな事を言わせず、ちょっと特徴的な台詞を入れることで、この魔王というキャラの個性が強くなるだけでなく、作者の個性やセンスも、にじみ出てきます。

       

      あるいは、

       

       

      いったい魔王に何があった!??

       

      魔王は独自言語を話すのか、はたまた勇者に怯えて恐怖のあまり気でも狂ったのか、いずれにせよこんなスクリーンショットを目にすれば、10人に1人以上は「!?」と思ってくれるに違いありません。ネタゲー好きなプレイヤーさんの心を鷲づかみです。

       

      とまあここまでやると台詞のセンス以前に単なる悪ふざけですが、要は、ちょっと個性的な台詞に変えるだけで、たとえ展開がド定番のゲームでもプレイヤーさんの目に留まる事は少なくないという事です。

       

       

      「個性的な台詞で、作品が輝く」事もあるのです。

       

       

      さて、場もあたたまった所で今度は別の例を挙げてみたいと思います。

       

      ダンジョンの最深部まで来た時、

      下の様にボス戦がある事を示唆するメッセージが表示されるRPGがよくありますよね。

       

       

      私はこういうのを見かけるたびに「もったいないな」って思うんです。

      もちろん探索メインのRPGや、主人公達が会話をしないパターンのRPGなら全然ありなのですけど、バリバリ喋りまくるストーリーRPGの場合、こういう時にこそ会話イベントを入れて、キャラクターを立てるシーンだと思いませんか。

       

      だからと言って、

       

       

      こうすれば解決、って思ったそこの貴方、

      安直すぎます。

       

      これも別に悪いとは言いませんが、もう一工夫してみましょう。

      単に「ボスが居ますよ」と言うだけであれば、誰に喋らせても同じですからね。

      ポイントは、ボスの存在を匂わせつつ、キャラクターの個性を出すこと

       

      例えば、

       

       

      「意外と確率低いじゃねえかよ!」というツッコミキャラの指摘が入りそうなシーンではありますが、少なくともこれでこの噛ませメガネの性格がよく表れるシーンになったと思います。

       

       

      主人公がやや中二病を患っていますが、これでも先に進むとボスが待ち受けている事をプレイヤーに知らせる事は出来ます。

       

       

      いかにも身震いしている様子がプレイヤーに伝わる臆病なヒロインキャラのセリフ。

      この先にいるボスの強さも同時に伝わってきますよね。

       

      重要なシーンに没個性な台詞は避ける様にしましょう。

      ただし、プレイヤーには言いたいことがきちんと伝わる様にするべきです。

      いくら個性的とは言っても、ボス戦が近いことが伝わらなければ意味が無いですからね。

       

       

      お次はベタな村人の例。

      村の入り口に立っている人が「ここはxxの村です」とだけしか喋らないなんてのも無個性の塊ですよね。古い時代のRPGでは無いのですから、案内人の個性を引き出す様な気の利いた事を喋らせる工夫を考えてみましょう。

       

       

      「ここはxxの村です」なんてベタなことを言わせず、

      村の雰囲気、村人の性格を表すセリフを入れること

       

      ただし詰め込みすぎには注意です。

      村人に話しかけた時、

       

       

      なんて言われると、台詞が頭に入ってきません。

       

       

      ちなみに村人が主人公達を歓迎していないパターンの場合、

       

       

      こんな感じでもいいのですが、ちょっとありがち臭さを感じますよね。

      ならどうするか?

       

      …………

       

      ………………

       

      ……………………

       

       

      いっそ喋らせない。

      「無口な人たちの村という特殊設定」でも無い限りは、本気で主人公達を歓迎していない事がプレイヤーに伝わるはずです。会話するたびに無言の人々。そこに何か秘密があるのでは?という好奇心が湧いて来ますよね。

       

       

      色んな例を挙げてきましたが、個性的な台詞を入れることが好ましくない例もあります。

      父親が亡くなった女の子のセリフをこう書いてみたりとかすると、

       

       

      「あー、死んじゃったんだな」ということが伝わる人と、

      「へぇー、お父さんパイロットなんだ」っと人と、

      「へぇー、この世界では空にも人が住んでるのか」なんて人が出て来て余計ややこしいです。

      これを伏線にして天上世界を出してお父さんが「やあこんにちは^^」なんて登場する叙述トリックも面白いかも知れませんけど。

       

      台詞作りにおいてセンスのいい人とは、

      個性の"加減"を理解している人であると思います。

       

       

      少なくともこのシーンにおいては、私はこれで十分だと考えます。

       

      長くなりましたが、この辺でシメたいと思います。

       

      まとめです。

       

      1. 大切なシーンだからこそ、ベタなセリフは禁物

      2. 世界でたった一人、「作者の貴方にしか描けないセリフ」を考えよう

      3. モブキャラだって生きている。村の入り口の人にも個性を持たせよう

      4. 「個性的すぎて何が言いたいのかが分からない」なんて事が無い様にしよう

       

      自分の作品で最も見て欲しいシーン、感動させたいシーンの台詞。

      一度見直してみませんか?

       

      貴方の作品がより良き形で沢山のプレイヤーさんの手に届くこと、

      心からお祈り申し上げます。

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